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マザー映画2020の事件は実話?モデルになった祖父母殺害事件の内容も紹介

マザー映画2020の事件は実話?モデルになった祖父母殺害事件の内容も紹介
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今回はマザー映画2020の事件は実話?モデルになった祖父母殺害事件の内容も紹介という事でお伝えして参りたいと思います。

長澤まさみ史上初の母親役という事で「彼女ももうそんな年に成るのか~?!」

と思われた方も少なくないのではないでしょうか?!

しかもそれが”良い母親”ではなくて”毒母”という事で巷でも話題に成っております。

”ネタバレ厳禁”の方はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。

それではマザー映画2020の事件は実話?モデルになった祖父母殺害事件の内容も紹介という事でお伝えして参りたいと思います。

 

マザー映画2020の事件は実話?

『MOTHER マザー』は実際に起きた事件からヒントを得て新たな物語として紡ぎ出された衝撃の話題作だそうです。

大人の人間としての責任を手放し、ゆきずりの男たちに溺れ、日々ひたすらにその場しのぎの生活を送ってきた”悪い意味で自由奔放”なシングルマザーの秋子(長澤まさみ)。

彼女は仕事もせず昼間から飲んだくれては別れた夫からの養育費も生活保護費もすぐに使い果たしてしまう日々。

そして実家から借金を重ねたあげく身内からも絶縁されてしまう始末。

そんな”毒母”に黙ってついていく息子の周平(奥平大兼)。

次第に社会から孤立していく中で母と息子の間に生まれた“絆”。

そして17歳に成長した周平は一つの事件を犯してしまう。

周平が罪を犯してまで守りたかったものとは一体、、、。

母親は何故堕落して行ってしまったのか。

そしてその息子は毒母から逃げ出しもせず何故罪を犯してしまわなければ成らなかったのか。

その真相はどのようなものだったのでしょうか。

 

マザー映画2020のモデルになった祖父母殺害事件の内容を紹介

映画『MOTHER マザー』のモデルと成った一連の事件の詳細を綴った著書『誰もボクを見ていない』山寺香著(ポプラ社)が2017年6月に出版されております。

2014年3月埼玉県川口市である痛ましい事件が起きました。

それは17歳の少年が実の祖父母を殺害した上キャッシュカードなどの金品を奪うと言うものでした。

少年は強盗殺人の容疑で逮捕され裁判で懲役15年の判決が出て現在も服役中です。

少年は”実母”と”実母の内縁の夫”から身体的及び性的虐待を受けていたそうです。

学校に通っていたのは実に小学5年生まで、その後は各地を転々と連れ回され。

場合によってはホームレスな生活をせざるを得なかった事もあったそうです。

母親は仕事をしようとせず少年を小間使いにして実の祖父母や親戚にお金の無心をさせ続けては生計をたてていたようです。

母親はほぼ何もしなかったので年の離れた妹の面倒を見ていたのは他ならぬ少年だったそうです。

少年は自分も食べるものに困っているにも関わらず13歳離れた妹のために食料を調達したり移動の際は抱っこしたり。

更には実母らの代わりに妹のおしめを換えるなど母親が妹の世話をしない分少年ができる限りの愛情を妹に注ぐように献身的な世話をしていたそうです。

少年は学習意欲も高かったようで断続的に通うことができた学校やフリースクールで勉強しようと試みます。

住所が安定しない各地を転々とする生活の中でも勉強しようとする気持ちは非常に強かったようです。

 

少年は飽くまでも「自分」のせいだと主張

2014年12月埼玉地裁で裁判長は少年に次の様にに尋ねたそうです。

「母親の指示があった前提で聞く。この事件、誰が悪いんだ?」。

それに対し少年は「自分。母親への気持ちの持ち方をちゃんとしていれば、誰かにお金を借りに行くことも止められたはず」と答えたといいます(『誰もボクを見ていない』より抜粋)。

暴力を受け続け小間使いにされお金の無心をさせられ続けてもなお少年は悪いのは自分で自分に責任があると考えていました。

 

少年の思いとは打って変わってあり得ない母親の態度

この様に誰もが少年に同情し得るであろう生育環境や言動に対し、母親の態度はとんでもなくあり得ないものでした。

母親は自分の両親や親戚、子どもや内縁の夫の勤務先など、あらゆるところからお金を借りてはホテル宿泊費やゲーム代に使っていたそうです。

少年にお金の無心をしに行かせる一方で自分は周囲の人に何を言われようとも全く仕事をしようとはしなかったそうなのです。

 

目に余る状況に行政も動く

目に余る状況に行政はこの家族の生活を立て直そうと住居や生活保護を提供したそうですが。

この母親は人にとやかく言われるのが嫌で逃げ出してしったそうです。

自分もしくは自分と内縁の夫の二人だけで逃げれば良かったものを。

少年と小さな妹までも連れ回してしまいます。

少年は次第に母親との関係のみに閉ざされて行き。

他の大人と信頼を築くことが出来なく成ってしまいます。

 

母親の罪は強盗罪のみ

少年は生活費が調達出来ないとその責任を負わされたり。

自分が働いて稼いだお金も母親が毎度毎度使い果たしてしまったり。

祖父母から借金をし続けてしまった為に絶縁されるようになってしまいました。

そして彼はとうとう祖父母殺害に至るまでに追い込まれてしまったのです。

少年の証言からは事件当日母親から”殺してでもお金を持ってくるように”と示唆されたことが事件の引き金になっているように考えられます。

しかし母親は少年に殺人を指示したことを否定し証拠もなかったため強盗罪で裁かれるのみでした。

この一連の事柄から抽出した事実を見るにあたり本当の犯人はやはり少年の母親だと思わざるを得ないのではないでしょうか。

この本に登場する捜査関係者は実際に”祖保母を殺害したのは少年だが少年を奴隷の如く巧みに利用した”母親を強盗殺人で立件すべく尽力したそうなのですが。

結局証拠不十分で強盗のみでの立件に成ったそうです。

少年の母親は2014年9月に懲役4年6カ月の判決を受けました。

真面目に刑期を終えれば2019年3月には母親は出所出来ると言う事に成るでしょう。

 

この様な不幸な事例が二度と起こりませんように願うばかり、、、

出て来た母親はこの本を読み、この映画を観る事があるのでしょうか?

そしてこれらの作品を観たならば母親は何を思うのでしょうか?

どうか改心して残りの人生は罪を償いながらまっとうに生きて頂きたいと節に願うばかりです。

そして少年は恐らく2020年現時点で23歳に成り残りの約9年間を塀の中で過ごさなければ成りません。

そして服役を終えて出所するころには32歳に成ってしまう事でしょう。

彼は世間一般で言ういわゆる普通の青春期を経験する事も無く友達も無く塀の中でその時間を過ごし出て来る頃には三十過ぎと言う事に成ります。

可哀想ですがこれはとても残酷な現実だと私は思います。

そして過ぎた時間は巻き戻すことが出来ません。

しかし今後のこの元少年と妹さんの人生が出所した後も明るく建設的で幸福な人生である事を願って止みません。

 

まとめ

今回はマザー映画2020は実話事件?モデルになった祖父母殺害事件の内容も紹介という事でお伝えして参りました。

『MOTHER マザー』の舞台挨拶にて長澤まさみさん自身も「共感しようと思っても、最後までできなかった。」おっしゃっていらっしゃいます。

ツイッターの書き込みを見ても「胸糞が悪い」「人には勧められない」「重く救いのない気分になることは間違いない」など。

ハッピーな気分になりたい方は見ない方が良いのかのしれません。

このお話の少年の様な可哀想な劣悪な環境・状況で苦しんでいる子供たちを救える様な世の中で少しでも有って欲しいなと願うばかりです。

今回はマザー映画2020は実話事件?モデルになった祖父母殺害事件の内容も紹介という事でお伝えして参りました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。